６月３日（土）、鐘塚公園（さいたま市大宮区）にて、第24回彩の国セルプまつりが開催されました。参加したのは、28事業所。新型コロナウイルス感染拡大に伴い、令和２年度は中止、令和３年度、４年度はオンラインで開催したため、対面での開催は４年ぶりとなりました。
　久しぶりの対面開催ということでイベントへの期待感も強く、なんとか盛り上げていきたいと、遠い記憶を呼び起こしながら、約２か月かけて準備を進めました。開催が近づくにつれ、当日の空模様が心配されました。前日から台風の影響を受けた梅雨前線の活動が活発化、報道でも大雨の影響が警戒され、地域によっては警報も出されました。開催の可否について検討しましたが、当日午後には天気の回復が見込まれており「なんとか開催したい」という私たちの願いが天に届くことを信じて、決行することにしました。
　 前日夜から激しく降った雨は、当日の朝には収まりつつありましたが、搬入時間になっても降り止やまず、合羽を着ての準備になりました。テントを立てなければ、商品も下ろせず、事業所同士で協力しながら準備を進めました。濡れながらの準備は大変でしたが、心配していた雨も開会式の前には止み、傘をさすことなく、来賓の皆様をお迎えして開会を迎えることができました。
　今年度はバルーンアーチの代わりに横断幕を作成し、会場の入り口に大きく掲出しました。遠くからでもよく見えるようになったこともあってか、イベント開始後はお客様の足が途絶えることなく、会場は多くの人でにぎわいました。売上も前回開催時を上回り81万円を超え、盛況に開催することができました。

【ステージアトラクション】
令和２年度に引き続き、かわいらしい子供たちのチアダンスチーム「笑舞」や国際学院高等学校の軽音部・書道部が参加してくれました。皆さんからは「楽しく踊れた」「演奏できてよかった」と感想をいただきました。会員事業所である、こすもす作業所の荒馬踊りや春里どんぐりの家の手話ダンスも会場を盛り上げてくれました。手話ダンスは、リクエストがあり、ステージの空いた時間に２度の発表を行い、観客も一緒に手話ダンスを楽しみました。
【焼き菓子コンテスト】
彩の国セルプまつりと同時開催が恒例となっている、パレスホテル大宮主催の焼き菓子コンテストが、今年度は、一般審査なしで開催されました。来場者からは、「試食してみたかった」という感想もありました。今年度は出店している事業所もなかったため購入できなかったことが残念でした。
【ふっかちゃんも登場】
ゲストに招いた深谷市のゆるキャラ「ふっかちゃん」は相変わらずの人気者。開会式後から登場し、写真撮影など、大人も子供も世代を超えてふれあいを楽しまれたようです。
【会場レイアウト】
今回は、販売内容によってコーナー分けをしました。「テイクアウトコーナー」には美味しそうな匂いがただよう移動販売車が並び「アート＆クラフトコーナー」にはアート作品や手作り雑貨品、「スイーツ＆アグリコーナー」には焼菓子やパン、野菜や野菜加工品を売る事業所を集めました。今回初参加事業所で「℮スポーツ体験」を行うコーナーを設けました。異なる店舗のシールを３つ集めて景品と交換するスタンプラリーもとても好評でした。
 
  ４年ぶりの公園での開催となった彩の国セルプまつりを無事終了することができました。ご支援いただいた埼玉県をはじめ、関係機関、団体の皆様、また、毎回アートコーナーでご協力いただいている埼玉県障害者アートネットワークや出店事業所の皆さんのご協力のおかげと感謝しております。改めてこの場を借りて御礼申し上げます。そして会場を訪れた多くの方々、たくさんの商品をお買い上げいただいた皆さま、これからも障害のある方々の自立・社会参加を応援してくださいますようお願いいたします。