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共同受注作業に
密着!

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第2回 埼玉スタジアム2002公園除草清掃作業


 埼玉スタジアム2002は、日本国内のサッカー専用スタジアムとしては最大となる人数を収容できる競技場です。競技場の周りが約30㏊の広大な公園となっており、その公園内の除草清掃作業を4事業所の共同受注で請け負っています。公園内は除草剤が使用できないため暖かい時期は次々と草が生えてきますし、落葉時期には何袋も枯葉を集めます。週1回から3回、職員含め3人から8人、午前作業のみから午前午後作業まで、それぞれの事業所の都合に合わせた内容で作業を行っています。

 埼玉スタジアム2002公園管理事務所と埼玉セルプ協とのつながりは、かつて埼玉県障害者支援課副課長だった方が異動されたことから始まりました。埼玉スタジアム側も埼玉セルプ協側も初めての共同受注除草作業だったので、説明会開催から契約書の取り交わしにかけて打ち合わせを重ねました。

 作業を始めた当初は、道具が紛失してしまうこともあり、全てがうまくできていたというわけではありませんでした。しかし、埼玉スタジアム公園管理事務所担当者と各事業所の職員とで情報を共有していただき、受注事業所が集まって問題点を話し合い、改善を図ってきました。

 作業開始から2年経過した今では、管理事務所の担当の方より、しっかりと働いてくれているとの評価をいただいております。利用者の皆さんだけでなく、同行する職員の成長も感じているそうです。また、働くことを楽しいと感じてほしいという思いから、作業する場所は利用者の皆さんが大変にならないように夏場は涼しい場所、冬場は陽のあたる場所になるよう配慮していただいています。利用者の皆さんが働くことで、担当の方が他の作業に手が回り、スタジアム内の整備が良くなっているとも仰っていました。

 作業する人たちは、有名な埼玉スタジアムを自分たちの手で綺麗にしていることに誇りを持つようになり、それが仕事に対する責任感につながっているそうです。
 皆様、埼玉スタジアムにお越しの際には、周りの草花や樹木、そして綺麗に除草清掃された様子にも是非注目してください。

 

蛭間孝充 広報部会員(戸田わかくさ会)

埼玉県セルプセンター協議会広報誌第15号より抜粋

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