お仕事のご依頼:offer

共同受注作業に
密着!

report

第3回 熊谷スポーツ文化公園除草清掃作業


 JR熊谷駅から北へ約3.5㎞、敷地面積約88㏊を誇る緑豊かな熊谷スポーツ文化公園が広がります。この公園には、陸上競技場や屋内運動施設、ラグビー場などの競技施設と合わせて、ウォーキングコースやセラピーガーデン、四季の丘、にぎわい広場などがあります。2004年の彩の国まごころ国体のメイン会場となり、また2019年にはラグビーワールドカップの会場にもなりました。 
 公園管理事務所の仕事は主に二つの柱からなります。一つは公園利用の管理や大会等の誘致です。競技施設は一般の方の利用のほかプロリーグの試合も行われます。今夏開催予定の東京オリンピック聖火リレーでは7月7日のゴール地点となることが決まっています。また屋内施設では各種講座も開催され文化活動も行われています。バーベキューを楽しむ家族やプロのハイレベルな試合に心躍らせる方、自身の自己ベスト更新を目指す方など多種多様な目的を持つ多くの人々が集う公園となっているため、適切な利用を管理することは大変なご苦労だと思います。

 もう一つは、この広大な敷地の美観を保ち施設のメンテナンスを行う作業です。毎日職員が交代で公園内を巡回し、施設の不具合や美観を損ねた場所がないか点検しているそうです。花壇以外の広い場所は専門業者に依頼していますが、公園内では除草剤を使用していないため、花壇や通路の目地などはどうしても手作業となります。セラピーガーデンには、ボランティア団体の方々が植えてくださった四季折々のきれいな花が一年中咲いています。この場所の除草作業を担っているのが、埼玉セルプ協の二つの会員事業所です。公園内には落葉樹も多く植えられていて、落ち葉の回収作業も大事な仕事です。

 埼玉セルプ協では2016年度から埼玉スタジアム2○○2公園の除草清掃作業を請け負っており、そこの管理事務所が同じ法人である熊谷スポーツ文化公園管理事務所へ紹介してくださいました。2017年に作業を開始した当初は広すぎる場所に不安の声もありましたが、夏の暑さ冬の寒さに負けず継続して作業を行っています。公園管理事務所の二人の職員の方が、毎回作業する場所と作業内容をご指示くださっています。お二人からは「挨拶をしっかりしてくれ素直な人が多く、自分たち職員を頼りにしてくれるのがうれしい」「はじめは目配りしていたが、今では安心して一緒に仕事ができる」「欠かせない存在となっている」という大変ありがたいお言葉をいただきました。

 多くの方の憩いの場である公園を美しく保つ作業の一環を、障害のある方が頼りにされながら担っているという現状を聞き、とても誇らしく感じました。全ての作業を専門業者へ委託せず、障害者施設へ門戸を開いてくださっている、熊谷スポーツ文化公園管理事務所の皆様に改めて感謝申し上げます。 

 森下佐保(埼玉セルプ協事務局)
堤 若菜 共同受注部会員(あゆみ舎)

埼玉県セルプセンター協議会広報誌第20号より抜粋

ページトップ